太陽光を活用した
サステナブルな設計手法
日本の気候に適した設計
パッシブデザイン(passive design)はドイツ発祥の設計手法です。本来のパッシブデザインは、エアコンなどの機械に頼らず自然エネルギーのみを活用します。
しかし、日本は春夏秋冬によって気候が変わったり、敷地が狭くて日射取得が困難な場合があります。
そのため、当社ではパッシブデザインをベースにエアコンなどの機械を効率的に取り入れ、日本の気候に適した設計手法を用いています。
季節によって変わる太陽の角度
日本は赤道から北に35度の位置にあるため、夏は日射を受けて暑くなり、冬は寒くなります。
太陽の角度は、夏至で約80度、冬至で約30度です。季節によって変わる角度をコントロールする手段として庇(ひさし)や軒(のき)があります。古くから日本の建築に用いられてきた伝統的な手法です。夏は日射を遮断して室温の上昇を防ぐ役割があり、冬は庇をくぐり抜けた日射が室内に届き、室内の空気、壁、床を暖めることで足元から暖かさを感じることができます。
敷地を読んだ配置計画
設計をするうえで一番大切なことは「配置計画」です。
土地によって、周辺環境や街並み、土地の形状、隣地の建物、方位、太陽の角度、風向き、眺望、騒音、建築基準法など様々な条件があります。それを考慮せずに設計すると、快適な住まいからは程遠いものになります。
敷地を読む際に気をつけていることは下記のポイントです。
- 周辺の建物から受ける影響
- 駐車スペースの位置とかたち
- 方位(太陽と影の動き)
- 窓から見える景色、音の影響
- 道路との接し方
冬は日射を取り入れ
夏は日射を遮る
太陽光は電気代の掛からないエネルギー源なので活用しない手はありません。
「冬は日射を取り入れ、夏は日射を遮る」ことが上手な太陽光の活用方法です。
冬は太陽の角度が小さくなるため、部屋の奥まで太陽光が入ります。
ただし、夏も同じように日射が入るようでは暑くなってオーバーヒートするので、太陽光を遮る対策が必要です。
当社では屋根の庇を出すことやアウターシェードを取り付けることで日射遮蔽をしています。