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ハウスガードシステム(HG)

入社してからはや2か月が経とうとしています。新入社員の徳田です!

この2か月が人生の中で1番早く進んだ気がします!

これからも精進してまいりますので、よろしくお願いいたします。

 

 

 

今回のテーマは「HG(ハウスガード)システム」についてです。

 

 

 

HG(ハウスガード)システムとは、新築時に使う「木材、釘などの金物」が劣化しなければ新築時の強度は保ち続けられるという考えのもと、腐らない木材・サビない金具を使った住宅仕様を「HG(ハウスガード)システム」と呼びます。

HG(ハウスガード)システムは耐久性の高さを認められ公共のダムであったり、遊園地のジェットコースターにも使われているみたいです。

              

                                     (ハウスガードシステムHPより引用)

近年HG(ハウスガード)システムを採用している工務店は増え続けています。

2022年5月現在では全国157社の工務店が採用しており、完工棟数も2022年3月現在では15699棟ととても多くの住宅で使用されていることがわかります。

 

 

 

 

 

HG(ハウスガード)システムは3つの対策から成り立っています。

①床下防蟻施工

木造住宅の大敵ともいわれるシロアリ。シロアリは0.6㎜の隙間があれば侵入できるといわれるほどとても小さいです。

そのため、水道などの配管と基礎の間には必ず隙間があり、そこからシロアリが侵入してくる場合があります。

 

そこに対して、『あんしんセット』でシロアリの侵入を防ぎます。

配管と基礎の隙間に対しては「コシシーラー」と呼ばれる防蟻材入りのコーキングで隙間をきっちりと塞ぎ、その周辺10㎝には「コシシートEV」と呼ばれる防蟻材を塗布することで白アリの侵入を完全にシャットアウトすることができます。

玄関部分にも「コシペレット」というものを散布施工して玄関からの侵入も防ぎます。

 

 

 

②木部防腐・防蟻施工

①でも書いている通り木造住宅の最大の弱点はシロアリです。もう一つ、腐れも木造住宅の弱点です。

家の耐震性の要である構造用の木材がシロアリや腐れにより劣化してしまうと、新築時は耐震等級3で安心と思っていても時が経つごとにシロアリなどの被害でボロボロになってしまい新築時の耐震性は保証されなくなってしまいます。

現在の日本の住宅は大壁工法と言われている方法が大半で、家が完成してしまうとほとんどの木材が見ることができなくなります。

そのため、木材にシロアリが来ていてもわからないようになっています。

 

実際に建築年数の増加に伴いシロアリの被害件数は増え続けています。

熊本の地震でもシロアリの被害を受けた木造住宅は9割以上が全壊もしくは半壊したということが調査で分かっています。

 

 

そこに対して『緑の柱』でシロアリ・腐朽菌を防ぎます。

シロアリや腐れの原因の腐朽菌は木に含まれるセルロースを栄養源として増えたり、成長したりします。

 

緑の柱にはマイトレックACQと呼ばれる薬剤が加圧注入処理されています。

マイトレックACQの主成分は塩化ベンザルコニウムと銅化合物です。

薬剤と聞くと危険そうに思われるかもしてませんが、塩化ベンザルコニウムは医療品の歯磨き粉や消毒液に使われており、銅化合物は10円玉であったり調理器具などに使われたりしているので安全性が保障されています。

シロアリや腐朽菌に対してはすごい殺傷力でそこで増えたり、成長したりするのは不可能です。

これまでHG(ハウスガード)システムが使用された住宅での腐れ・シロアリ被害は0件(ハウスガードシステムHP参考)というように数字がすごさを物語っています。

 

 

 

③錆に強い金物

最後は金物です。金物は何が関係してるの?と思われている方もいるかもしれません。

正直僕もこのHG(ハウスガード)システムを知るまでは金物の重要性はしりませんでした。

 

家の耐震性などは構造用の木材で保っています。しかしその木材を固定しているのは釘などの金物です。

釘などの金物は酸化していきサビてしまうと折れてしまう場合があります。

万が一の大きな地震の時にその効果を発揮できない状態になってしまいます。

 

一昔前はわざと釘をサビさせていた時代があったそうです。

サビることで釘が抜けにくく安全と思われていたみたいですが、お分かりだと思いますが抜けなくても折れてしまうので全く安全ではありません。

 

金物の錆に対して『デュラルコートHG』で防いでいきます。

デュラルコートHGは一般的な亜鉛メッキの金物と比較して2倍以上の耐錆性を誇っています。

この金物は自動車の錆の試験などにも使われるCCT試験機というものを使いどれくらい長持ちするのかといった実験をした結果、一般の亜鉛メッキの金物は20年を境に錆がでてきたのに対して、デュラルコートHGの場合は50年を超えて少しだけ錆が出始める程度でした。

実験で分かる通り長期間の耐久性にとても優れています。

 

 

住宅は20年や30年で買い替えるようなものでもないと思っています。基本的には一生住まれると思います。

新築を建てられる方・中古を買われてリフォームをされる方など様々な方がおられますが、今回のようなHG(ハウスガード)システムは新築時にしかできません。耐震等級3と謳っている会社は多くありますが、それは防蟻などがしっかりとできたうえでの話だということは理解しておくことが大切です。

 

見えるところのデザインや間取りも十分大切ですが、見えない構造用の木材や金物にも少し気にかけて家づくりをしてもらえると、家が完成した後も安心して過ごせていけるかなと思います。

 

 

 

最後まで読んでくださりありがとうございます。

この記事を見てくださった方の家づくりの参考になればいいなと思います!

 

 

Tokuda

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Tokuda

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