「高気密の家は息苦しい」は誤解(前半)
皆さんこんにちは。ARCHの石井です。
段々、朝晩が冷え込むようになってきましたね。
日中との温度差で体調を悪くされないように注意して下さいね。
高気密は息苦しいという誤解
時々、「高断熱は良いけど、高気密は息苦しそう」とおっしゃる方がおられます。
また、高気密の家を建てた方からは「冬は暖かくていいけど、夏は暑くて困っている」というお話も聞きます。
「高気密だと息苦しかったり、夏暑くなる」なんてことがあるのでしょうか?
今回はよく誤解されるそのあたりのお話についてまとめてみます。
「断熱と気密はいつもセット」
最も大事なテーマは、「断熱と気密はいつもセット」というものです。
例えば、これからの季節すごく寒い日に外出するときは、セーターだけでは冷たい風が防げないので、ウィンドブレーカーを着るはずです。
このとき体温を暖かく保つセーターが「断熱」で、冷たい風を防ぐウィンドブレーカーが「気密」と考えて下さい。
※私も趣味のゴルフをするとき、寒いときは写真のようなウィンドブレーカーを着ます。
つまり、「気密」とは、家のすき間をなくすことです。
従来の家の多くはすき間だらけなので、夏も冬も外気が出入りして不快な環境が作られやすくなってしまいます。
どれだけ冷暖房をしても、すき間から空気が抜けてしまうので、いつまで経っても快適になりません。
そのため、せっかく高断熱に施工しても、気密性が良くないと効果が発揮されません。
「断熱は大切ですが、気密は重視しなくていい」と言う建築関係者もいます。
しかし、論理的に考えると「断熱と気密は常にセット」と考える方が納得がいきます。
次回は、もう少し詳しくお話していきます。