先日、休みの日に五個荘金堂町にある外村繁邸に行ってきました。
たまたま前を通りかかって、暇なので覗いてみようと足を踏み入れたのですがラッキーでした。
こちらは2020年9月30日をもって一般公開を終了し、宿泊施設にリニューアルされるそうです。
滋賀県民の皆さん、外村繁(とのむらしげる)をご存知でしょうか?
ウィキペディアにもそこそこのボリュームで情報記載があるくらい有名な作家。
代表作「草筏」(くさいかだ)は第5回池谷信三郎賞を受賞しています。
※ 池谷信三郎賞はあまり知られていませんが、芥川賞と同等の名誉ある文学賞です。
庭を望む一室にある文机で小説を書いていたのかと思いきや、実は、繁さんはこちらには住んでいませんでした。
「外村繁邸」と言われますが、正確には「外村繁の生家」です。
本人は東京で暮らしており、最期は上顎癌のため東京医科歯科大学医学部附属病院で死去しました。
それにしても、美しい住宅建築です。
さすが滋賀県有数の商家だけあり、手の込んだ細工があちこちにあります。
特に感動したのは2階の茶室です。
こういった手の込んだ細工がたまりません。
たった4.5帖の部屋なのに、こんなにも空間が充実しているのは何故なんでしょう…。
窓の外を眺めたり、天井や壁に目をやったり、ずっと飽きずに座っていられます。
こちらは客室です。
宿泊施設になるということなので、このお部屋に泊まれるようになるんでしょうね。