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構造見学会に行くメリットは?

構造見学会に行くメリットは「欠陥住宅のリスク」を防げること

構造見学会は、完成見学会に比べると人気のないイベントです。

「建築現場を見ても何が正しいのかわからない」
「完成していないのでイメージが湧かない」

こんなふうに思っておられる方が多いと思います。

実際、そうなんですよね。
お客様が現場を見ても良いか悪いか分からないし、完成イメージが湧くわけでもありません。

 

では、なぜ構造見学会に行くべきなのか?
答えは「欠陥住宅をつかむリスクを避けられる」ことです。

欠陥住宅は「お客様に見えないところで手を抜くこと」が原因です。
そして、欠陥が明らかになるのは人が住み始めてからです。
問題になるまでは、隠れていて分かりません。

 

お客様に見られたくないような建築現場なら、構造見学会は行いません。
見られても問題ない(むしろ見てほしい)から見学会をするのです。

 

絶対とは言えませんが、構造見学会をしているかどうかが良い会社を選ぶための指標になります。

 

 

構造見学会に行くなら断熱気密施工のあとがおすすめ

「構造見学会」とは、建築中の現場を見学していただくイベントです。
ARCHでは断熱気密の施工が終わり、内装工事に入る前の状態を見ていただくことが多いです。

 

しかし、開催のタイミングは会社によって様々です。
上棟直後に見学できる会社もありますが、それだと見どころが少ないのでおすすめしません。

 

上棟直後だと、断熱材も入っていないし、外壁もあるかないか…。
電気工事もまだなので、気密処理も見られません。窓が入っていなければ、防水処理も見られません。

 


上棟直後の現場

 


断熱気密施工のあとの現場

 

構造見学会で見たいのは「どういう施工をしているのか」ということですよね。
せっかく行ったのに見るポイントが少ないと時間の無駄です。

 

ですので、事前に「この構造見学会では何が見られるのか?」を確認してから参加しましょう。
住宅会社の方に聞けば教えてくれます。

 

 

細かくチェックせず、見るべきポイントだけ押さえる

とはいえ、素人であるお客様が建築現場を見たところで、良いか悪いか判断できないと思います。
そこで今回は見るべきポイントを厳選してお伝えします。

 

≪構造見学会で見るべき5つのポイント≫

 

■壁・床・天井
快適で長持ちする家を建てるためには、断熱と気密が重要です。
「何を使っているか」よりも「ちゃんと施工されているか」の方が大事なので、下記のポイントでチェックしてください。

・断熱材が隙間なく入っているか
・断熱材が途切れているところはないか
・気密シートに穴が開いていないか
・専用の気密部材が使われているか(普通の養生テープやガムテープではダメです)
・配管、配線のまわりがコーキングもしくはテープで埋められているか

 

■外壁
外壁はとにかく「防水」が命です。
壁の中に雨水が浸入する、壁内結露が発生することを防がなくてはいけません。

・防水シートは上から重ねるように張られているか
・防水テープは専用部材を使っているか(見ても分からなければ「これは何というテープですか?」と聞いてください。検索すれば分かります)
・窓枠のまわりは防水処理されているか

 

■敷地
工事中は近隣住民に迷惑がかからないよう、仮設フェンスやブルーシートなどで養生されています。
もし、工事中にトラブルになってしまうと、住み始めてからの印象が良くありません。
きれいな敷地になっていることがベストです。
あと、これはあくまで経験則ですが、きれいな現場の家は、仕上がりもきれいです。

・フェンスが倒れていないか
・シートが剥がれていないか
・前面道路は泥だらけになっていないか
・ゴミが落ちていないか
・バッカン(産業廃棄物用のコンテナ)に、お弁当などのゴミが入っていないか

 

ARCHの構造見学会に来ていただければ、実物をご覧いただきながら丁寧にご説明します。

 

 

構造見学会に行く目的は「会社の姿勢を見定める」こと

そもそも完成見学会と構造見学会では目的が違います。
完成見学会は、その名の通り「完成した家」を見ることが目的です。

【完成見学会の目的】

・自分たちと年齢や家族構成が似ている人は、どんな家を建てているのか?
・高気密高断熱の家って本当に快適なの?

 

一方、構造見学会は「この会社はどんなふうに家を作っているのか」を見ることが目的です。

【構造見学会の目的】

・建築現場は整理整頓されているか?
・断熱気密の施工はどのように行っているか?
・防水処理はどうやっているか?

 

どちらかというと、現場監督がチェックするようなことを見るのが構造見学会です。
でも間違わないでください。本当のチェックは現場監督が行います。
お客様が見るのは施工の正誤ではなく「その会社の姿勢」です。

 

構造見学会では、自社の家づくりについてスタッフが説明してくれます。
「なんか言っていることに根拠がないし、嘘くさいなぁ…」と感じるようなら要注意です。

 

家づくりは信頼できるパートナーを見つけることが大事です。
「自分たちが分からないことは、この会社に任せれば大丈夫だ」と思える会社を選びましょう。

 

 

構造見学会での「無断○○」はマナー違反

構造見学会はお施主様の家をお借りして開催しています。
無断で現場を触ったり、写真を撮ったりするのはご法度です。

お施主様の中には「見学はいいけど撮影されるのは嫌」という方もおられます。
もしそこが自分の家だったら…と考えて、節度ある見学を心掛けましょう。

また、勝手に触ってしまうと施工が乱れたり、自分がケガをする危険もあります。
どうしても気になることがあれば、スタッフに確認を取ってから行うのがマナーです。

 

 

まとめ

今回のまとめです。

・構造見学会に行くと「欠陥住宅をつかむリスク」を避けられる
・断熱気密施工のあとに行くほうが見応えがある
・見るべきポイントは【壁・床・天井・外壁・敷地】の5つ
・重箱の隅をつつくような細かいチェックをする必要はない
・マナーを守って見学する

 

構造見学会に興味がなかった方も家を建てるならぜひ見学してみてください。
見なくて後悔することはあっても、見て後悔することはありません。

ARCHの構造見学会は定期的に開催しております。
最新のイベント情報は下記のページをご覧ください。

▶︎イベント情報

ARCH

書いた人

ARCH

滋賀県東近江市にある工務店 ARCH
高性能高機能な家づくりを行っています

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