床下点検口も高気密高断熱型で断熱欠損を防ぐ
「点検口」って何のためにあるかご存じでしょうか?
わたしは子供のころ、点検口のことをただの床下収納だと思っていました。
生活するうえであまり使わないので、何のために在るのか分からない方がいると思います。
というわけで、今日は点検口についてお話します。
点検口とは、床や天井にある四角いフタのことです。
名前の通り「点検するため」にあります。
天井や床下など、建物の躯体に入っていき、配管や配線などの工事点検をするために付いています。
床下点検口の場合は、ふたを開けると基礎が見えます。
ベタ基礎はコンクリートですが、布基礎だと土になっています。
床下は屋外空間なので、外の空気がそのまま入ってきます(基礎断熱を除く)。
昔のフレームはアルミで出来ていることが多く、踏むとヒンヤリしました…。
アルミの方が安価なので、今でも建売やリフォーム工事に使われています。
いちばん安いのは板にフレームを付けただけの簡易なものです。
蓋の下が基礎になっているので、冬になるととても寒いです。
アルミ製の中にも「一般型」や「断熱型」など、様々なラインナップがあります。
安さと快適さを天秤にかけて、どれを選ぶかということです。
さすがに高気密高断熱をウリにしている住宅会社では、こういった物は使わないと思います。
ARCHでは樹脂フレームの高断熱型を標準仕様にしています。
ARCHの標準品は「高気密型床下点検口【断熱型】」です。
特徴としては、フレームが樹脂製なので踏んでも冷たくありません。
また、断熱材が一体化しているので断熱欠損も防げます。
せっかく家を気密断熱をしているのに、点検口という大穴があったら意味がないですから…。
床下はとても寒い空間です。たかが点検口と思って侮ってはいけません。
とくに脱衣室やキッチンは人が滞在する場所なので、どんな点検口を使うか、こだわって選ぶ必要があります。
これからお家を建てる方、リフォームする方は、点検口についても検討してくださいね。