家づくり、まず知るべきなのは「総予算」

「滋賀県で注文住宅を建てたいけど、いくらくらいかかるんだろう？」

家づくりを考えはじめた方の多くが、まず悩むのがこの予算の問題です。建物価格だけでなく、土地代、諸費用、外構費など、家づくりにはさまざまな費用がかかります。

実際にご相談を受ける中でも、「知らないうちに予算オーバーしてしまった」「土地代に予算を使いすぎて、建物に回せなかった」という声をよく聞きます。だからこそ、家づくりの初期段階で「総予算」をしっかり知ることがとても大切なんです。

この記事では、滋賀県で注文住宅を建てるときの予算目安や費用の内訳について、具体的にわかりやすく解説します。

建物本体価格の目安は？

滋賀県で注文住宅を建てる場合、工務店やハウスメーカーの坪単価はおおよそ60万〜80万円ほど。例えば35坪の家なら、単純計算で次のようになります。

坪単価60万円×35坪→約2,100万円

坪単価80万円×35坪→約2,800万円

この金額が、いわゆる「建物本体価格」です。断熱性能や気密性にこだわった高性能住宅の場合は、材料や施工費が掛かるので、性能の良さに比例して建物価格も高くなります。ただし、ここに含まれていない費用がたくさんあるので要注意。付帯工事費や諸費用が別途必要になります。

滋賀県の土地価格はどれくらい？

土地価格はエリアによって大きく異なります。都心部、駅に近い場所ほど高い傾向にあります。

■草津市・大津市など人気エリア
約30〜55万円/坪

■湖南市・彦根市など郊外エリア
約10〜30万円/坪

たとえば草津市で50坪の土地なら、土地代は1500〜2750万円程度が目安になります。これはあくまで目安で、土地は需要と供給のバランスで値付けされるので、需要が高まればもっと高くなることもあります。

さらに、土地を購入する際には次のような費用も発生します。これらの費用は現金で支払うケースが多いので、手元に資金を準備しておく必要があります。

・仲介手数料
・水道加入金
・土地の造成費用や境界確定費用
・不動産取得税

見落としがちな「諸費用」と「外構費」

注文住宅では、建物と土地以外にもさまざまな諸費用がかかります。例えば次のような費用です。

・設計料
・申請費用
・登記費用
・ローン手数料・保証料
・火災保険料

これらを合計すると、建物価格の約10〜15％が目安になります。また、外構工事（駐車場やフェンス、庭など）にも約10〜15％ほどかかります。2500万円の建物なら、合わせて375～750万円程度かかると想定してください。

注文住宅の総予算はどれくらい？

では、建物・土地・諸費用すべてを合わせると、注文住宅の総予算はいくらになるのでしょうか？例えば以下のようなケースが目安になります。

建物本体価格　約2,400万円
付帯工事費　　約1,000万円
土地代　　　　約1,000万円
諸費用・外構　約720万円

合計　　　　　約5,120万円

この総予算をしっかり把握しておくことで、家づくりの失敗を防ぐことができます。

予算オーバーを防ぐ3つのポイント

①資金計画は最初に立てること

家づくりの全体像と費用を早めに把握する。自分たちだけで決めるのではなく、お金の知識を持ったファイナンシャルプランナーに相談するのがオススメ。

②土地選びと建物のバランスを意識する

実は、土地にお金をかけすぎて建物にお金がかけられない…というケースは多い。総予算のうち、土地取得にいくら掛けられるのか導き出すことで失敗を防げる。

③“標準仕様”の中身を確認する

住宅会社の標準仕様は、暮らすために必要最低限の設備が設定されている。オプションが多いと追加費用が発生しやすいので、どこまで標準仕様に含まれているのかをチェック。

うどん屋さんでいうと、標準仕様は「麺だけ」で、スープやネギはオプションというイメージ。麵だけでも食べられるけど、美味しくないよね…だったらオプションで美味しくしたいよね。という感じです。

まとめ｜“ 総予算 ”を知れば、家づくりはもっと安心できる

滋賀県で注文住宅を建てる場合、建物価格だけを見るのではなく、土地や諸費用も含めた「総予算」で考えることがとても大切です。はじめに正しい予算感を持っておけば、「知らないうちに予算オーバー…」なんてことも防げます。

逆に言えば、“総予算を知ること”こそが、家づくり成功の第一歩なんです。

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