建物を面で支える
地震や台風に負けない強い構造
地震の揺れを面で受けとめ拡散する
木造軸組工法(在来工法)に面材(パネル)を組み合わせた構造です。「木造軸組パネル工法」や「ハイブリッド工法」など、各社が自由に名前をつけて呼んでいますが、内容は同じであることが多く、木造軸組工法と2×4工法を組み合わせた構造のことです。 木造軸組工法のメリットである「設計上の制限が少ない」「リフォームしやすい」「狭小地でも建築しやすい」などを生かしつつ、面材を併用することで建物の強度を上げる方法です。
火災時に長時間の耐久性を発揮
耐力面材の壁をつくる材料としては大きく分けて、木材を原料にした〈木質系〉と、木材以外の素材でできた〈無機質系〉の2種類があります。ARCH標準仕様は、石膏でできている〈無機質系〉面材です。木質系面材と比べ、火に強く、火災で燃えない建材です。
バーナーを使った燃焼実験では、木質系耐力面材が約3分で火が貫通したのに対し、ARCH標準仕様の無機質系耐力面材は表面が燃えただけで火が貫通することはありませんでした。
湿気を外部に放出する
通気性のいい面材で壁内結露を防ぐ
ARCH標準仕様の面材耐力壁は、湿気を通しやすいため、通気層から湿気が外部に放出され、結露の発生が抑制されます。 高防水、高防カビ性能を付加し、外壁の下地用耐力面材として最適な素材です。
沸騰するお湯を入れた容器の上に、木質系と無機質系の面材でフタをし、その上にガラス製シャーレをかぶせて水蒸気の透過を観察した実験。 木質系耐力面材はシャーレ内がくもった程度でしたが、ARCH標準仕様の無機質系耐力面材は大量の水蒸気が通り抜けて水が垂れる状態になりました。この実験で透湿性の高さが実証されました。