冬の暮らし方【ARCHオーナー様向け記事】
【冬の暮らし方ポイント】
- 昼はカーテンを開けて日射取得
- 夜はカーテンを閉めて熱を逃がさない
- エアコンはナイトタイム(PM11:00~AM7:00)の運転がもっともお得
- 加湿器を使う(ただし過加湿は禁物)
- 網戸はできるだけ外す
- エアコンのフィルター掃除は月1回以上
- 多少の結露は気にしない
■晴れの昼間は日射取得する
外気温が低くても、晴れているときは日射取得してください。太陽の暖かさを室内に取り込むことで、壁や床まで暖められます。冬のレースカーテンは「遮光タイプ」ではないものがおすすめです。
雨、雪、曇りの日、日没後はカーテンを閉め、室内の熱が逃げないようにすると保温効果が得られます。
■冬のエアコンの使い方
冬はリビングに設けた壁掛けエアコン、もしくは床置きエアコンを使用してください。PM11:00~翌日AM7:00に運転するようにすると良いです。
関西電力で時間帯別のプランを契約されている場合、ナイトタイムがもっとも電気代単価が安くなります。※「ナイトタイム」とはPM11:00~AM7:00の時間をいいます。
■設定温度について
夜間運転は強めに稼働させてください。設定温度は30℃くらいまで高くしても構いません。あくまでも部屋の温度計の温度が20℃になるようにして下さい。
ただ、暑いようであれば設定温度を下げるか、稼働時間を短くしても結構です。
この時間帯(PM11:00~AM7:00)の電気代は他の時間帯よりも安いので、いかにこの時間帯に家を温めておくかが、光熱費を削減する重要なポイントになります。
朝7時になったら基本的に暖房を止めて下さい。晴れていればカーテンを開けて日射取得します。そのまま日没まで暖かく過ごせると思います。
■室温・湿度のめやす
冬は室温20℃、湿度50%以上をめやすにしてください。寒く感じる場合は22℃~24℃でも構いません。
ご家族みなさまが快適に暮らせることが大切です。
■寒いと感じたときの対処法
日没後は徐々に室温が下がってきます。このときは寒くない程度に暖房してください。PM11:00までの時間帯は電気代が高い時間帯です。この時間帯の暖房使用量をいかに少なくできるかが暖房費を下げるポイントになってきます。
昼間、暑いからといって窓を開けるのは非常にもったいないです。窓を開けなければ夕方以降この熱はある程度持ち越せます。こういうときこそ、薄着に着替えて熱を逃がさず有効に使っていただければ最高です。
■24時間換気について
もし寒いと感じても、24時間換気は切らないでください。気密性が高いので、換気を切ってしまうと空気が入れ代わりづらくなります。
【重要】床置エアコン使用時の注意
正面の蓋をあけると右上に吹き出し口選択スイッチがあります。2つ選択肢があり、「上下共吹き出し」と「上のみ吹き出し」が選べます。暖房時は「上下共吹き出し」、冷房時は「上のみ吹き出し」に設定してください。これをしないと冷暖房の効率が激減します。
■エアコン以外の暖房器具の使用について
冬場の暖房に関してですが、熱が足りないと思ったときはエアコンによる暖房が最も低燃費です。一時的なことであれば、ホットカーペットや電気毛布を使用しても構いません。
ただし、灯油やガスのファンヒーターを使用すると、一酸化炭素中毒になる危険があるので絶対に使わないでください。
■湿度管理について
冬のエアコン暖房を使い始めたら、加湿器も併用してください。また、室内干しをすることでも湿度を上げることができます。お風呂に入った後、浴室のドアを開けっぱなしにして湿度を上げる方法も効果的です。
ただし、湿度が高すぎると結露、ダニ、カビが発生します。くれぐれも加湿しすぎないようにご注意ください。
※加湿器の購入で迷っている場合はご相談ください。
■網戸はできるだけ外す
南面の網戸は必要な時期以外は外しておくことをお勧めします。こうすることで冬に入ってくる日射量がかなり違うので暖かくなります。もちろん美観上も美しいですし、掃除の頻度も減り、網戸の耐用年数も上がります。
■エアコンのフィルター掃除は月1回以上
エアコンはフィルターを中心に最低でも月に1回は掃除して下さい。掃除を怠り目詰まりすると、効率の劇的低下、アスペルギルスという非常に危険なカビが生える可能性も出てきます。
■結露について
冬は室内が暖かいので、窓や土間に結露が発生することがあります。朝、冷えた窓ガラスに太陽光が当たると結露する現象はよくあります。また、玄関土間については、新築後の数年間はコンクリートから水分が出ますので結露しやすくなります。多少の結露は放っておいても問題ありません。
【窓の結露対策】
①放置しておくと自然に乾く程度の結露なら放置してOK
②ハニカムシェードの場合、夜間は下から1cm程度あけておく
③室内の温湿度が高くなりすぎないようにする
この程度の結露なら放置しても問題ない
【土間の結露対策】
①放置しておくと自然に乾く程度の結露なら放置してOK
②外気温5℃以下が続くと自然乾燥しにくいので、自然に乾かない場合は雑巾でふき取る
③段ボールやゴルフバッグ等を土間に置くと濡れることがあるので、すのこの上に置くとよい
玄関の端っこの方が濡れているのは結露によるもの
土間だけでなくドアも結露することがある