「高気密の家は息苦しい」は誤解(後半)
皆さんこんにちは。ARCHの石井です。
高気密の家について後半のお話をさせて頂きます。
断熱・気密、そして換気
前回、「断熱と気密は常にセット」です。とお話しました。
でも、気密と聞くと「すき間をなくすと息が詰まりそう」というイメージを持たれるかもしれません。
そこでもう一つ、断熱・気密と必ずセットになっているものがあります。
それが「換気」です。
高気密高断熱の住宅には必ず換気装置が付いていて、換気計画が上手くいっていれば常に新鮮な空気が循環するようになっています。
ですので、むしろ今までの家よりもさわやかな空気を感じられます。
ちなみに、現在は戸建てだけでなくマンションやアパートも含むすべての家に、換気装置を付けることが法律で義務付けられています。
でも、すき間の多い「気密性の低い家」の場合は注意が必要です。
換気装置を動かしても家のすき間から勝手に空気が出入りしているため、計画通りに家の中の空気をコントロールすることができません。
すき間が多いとニーズに合わせて調整できず、不快な室内環境がつくられてしまいます。
空気の流れが見えると分かりやすいですよね。
下記の動画で、気密と関係が説明されています。
空気の流れを見ることができて分かりやすいので、ぜひご覧ください。
適切な換気が行えるのは、家の気密性が高いからこそという関係が成り立っているのです。
すき間から勝手に空気が出入りすることを「漏気(ろうき)」と呼びます。
漏気を減らし、適切な換気をすることが快適な空間づくりのポイントになります。
次回は「高気密の家は夏は暑い?」というテーマでお話したいと思います。
それではまた!