お家の『基礎』って見ていますか?
家の大事な部分の1つ、基礎。
家の荷重を支えるこの部分がちゃんと作られていないと、耐震や耐久性に支障がでます。
ここで、2枚の写真を見比べてみましょう。
1枚目の写真の基礎は、とても美しい状態に仕上がっています。
これは職人さんが、心を込めて丁寧に作業された賜物ですね。
2枚目の写真はというと、かなり乱雑な仕上がりが見て取れます。
↓特にこのつなぎ目部分。
段差のようなものができているのは<ジャンカ>と呼ばれ、コンクリートの打設不良の1つです。
締固め不足やセメントと砂利の分離、また型枠下端からのセメントペーストの漏れにより隙間ができ、強度が下がって、もろくなっている状態。
この状態になるとコンクリートの中性化が加速し、通常のコンクリートの半分以下の強度になります。
万一ここから水が入り、鉄筋の腐食が進行してしまうと、地震の際の建物の安全性や耐用年数に重大な問題が生じてしまいます。
この上から化粧用のコンクリートをキレイに塗られてしまうと、わからなくなってしまうかも知れませんね…。
【基礎の施工不良を防ぐ方法は?】
①コンクリート打設時に分離が生じにくくすること。
②開口部など、施工精度が要求される打設が行われにくい箇所には十分に締め固めを行うこと。
③型枠からペーストの漏れを防ぎ(型枠の隙間を減らす努力をすること等)、セメントと骨材が分離しないよいうにすること。
このように建設中たくさんある工程で、【職人さんのひと手間】があるかないかで、良いお家になるか大きく左右されるんですよね。