限られた予算を無駄にしないために【優先順位を明確に】
理想の家を思い描くとき、「必要なもの」と「欲しいもの」があります。
このふたつは似て非なるもので、両方とも成立させようとすると矛盾する場合もあります。
そういう場合は、どちらかを諦めなければいけません。
「欲しいもの」を優先させてしまうと、「必要なもの」を失い、あとで困ることになります。
予算を無駄にしないコツは「優先順位を明確にする」こと
限られた予算の中で、満足できる家を建てるための方法はたったひとつ。
「必要なものを見極めて優先順位をつける」ことです。
後で変えられないものは、優先順位を高くしましょう。
【2位】間取り(暮らしやすい生活導線・収納計画)
【3位】デザイン(外観・内観・庭)
【1位】土地&性能(耐震・断熱・耐久・コスパ)
「土地」も「建物の性能」も、簡単に変えることのできないものです。
「永く住む場所、永く住む家の性能」として後悔しない選択をしましょう。
「きれいな分譲地を選びなさい」とか「ビビっとキタ土地にしなさい」と言ってるわけではありません。
「土地」と「建物の性能」はセットです。
建物の耐震性、断熱性、耐久性をしっかりと確保したうえで、予算内で土地を探しましょう。
それが一番バランスが良くて、永く住むうえでメリットが大きいからです。
【2位】間取り(暮らしやすい生活導線・収納計画)
注文住宅の醍醐味は間取りにこだわること。
そう思っていませんか?
インスタやピンタレストで、いろんな間取りを目にすると思います。
「収納がいっぱいあっていいな」とか「この間取りを参考にしたい」とか、真似したいアイデアが溢れています。
ここで「ぜんぶ真似しよう」と思うと失敗します。
必要なのは《あなたの暮らしに合った間取り》です。
収納スペースを作り過ぎると、物が増えます。
部屋の数を増やしてしまうと、掃除が行き届かなくなります。
手に負えない間取りはストレスのもと。
自分の暮らしをイメージして、間取りを検討しましょう。
【3位】デザイン(外装>設備>空間設計>家具)
いちばん優先順位が低いのがデザインです。
■外装
外壁やエクステリアはお金がかかるので、優先順位が高め。
外壁を選ぶときはメンテナンスのしやすさを重視すると、建物の劣化を抑えられます。
メンテナンスフリーと言われるものがありますが、全くメンテナンスがいらない訳ではありません。
正しくは「メンテナンスの手間が比較的かからない」という意味です。
何もしなくてもいい外壁なんてありませんのでご注意ください。
■設備
キッチン、お風呂、トイレなどの住宅設備は、10年~20年が寿命です。
20年くらい使えるとして、コスパがいいと思うものを導入しましょう。
例えば、月に2~3回しか使わないのに食洗器をつけるのは、コスパが悪いです。
逆に毎日つかうならコスパ良し。
設備のグレードアップやオプションを付けるか迷ったときは、使用頻度で考えるといいと思います。
■空間設計
構造以外の「間仕切り」です。
空間設計には「ライフスタイルの変化に対応できる柔軟性」が必要です。
子供部屋は何年後に必要なくなるのか。
必要なくなった時にどう活用するのか。
スロープや手すりが必要になったとき設置できるのか。
可能性の高いことはあらかじめ想定しておきましょう。
■家具
家具は最も手軽に気分転換できるアイテムです。
テーブルやソファの配置を変えるなど、家具を使いこなすと、いつまでも飽きない家になります。
家具は少し高くても「気に入ったもの」「使い心地のいいもの」を購入するのがおすすめです。
50万円のソファでも10~20年くらい使えば安いものです。
家づくりは優先順位をつけるとうまくいく
本日のおさらいです。
家づくりの予算に限界がある場合、下記の優先順位で予算を振り分けましょう。
簡単に変えることのできないものほど、優先順位が高い
【2位】間取り(暮らしやすい生活導線・収納計画)
【3位】デザイン(外観・内観・庭)
自分で判断できないときは、すでに家を建てたお友達の意見を聞いてみましょう。
プロの意見が必要なら、設計士やファイナンシャルプランナーに相談してください。
ARCHでもご相談を受け付けております。
お気軽にご相談くださいね。