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【シロアリ対策】基礎の土台と配管部分に防蟻処理をする


 
現在建築中の野洲の家Ⅱでは、上棟の2日前に土台据えと防蟻処理を行いました。
 

土台に使うのは腐れとシロアリに強い「緑の柱」


土台を含む1階の構造材は「緑の柱」を使用します。
緑の柱は、「マイトレックACQ処理液」という薬剤を加圧注入処理した木材です。
ハウスメーカーの一条工務店さんでも同じ技術を使った構造材を使用されていますね。
薬剤を使ってると聞くと「体に悪いんじゃないの?」と思う方がおられますが、安心してください。
マイトレックACQ処理液の主成分である「塩化ベンザルコニウム(BKC)」と「銅化合物」は、安全性が保証されている物質です。実は、私たちの身近に存在するたくさんの商品に使用されています。
 
【塩化ベンザルコニウムが含まれているもの】
歯磨き粉、ウエットティッシュ、洗濯用の柔軟剤、病院で使用する消毒液、etc...
 
【銅化合物が含まれているもの】
10円玉などの銅貨、調理器具、etc...
 

 
無処理材を土台に使うと 腐ったり、シロアリ被害に遭って 耐震性が低下します。
写真のようにボロボロになってしまうと、土台の意味がありません…。
こうならないように、土台の防腐防蟻対策はしっかりしておくべきです。
 
 

緑の柱を加工したら、加工口に再処理を行う


 
土台を据えるときに、緑の柱の加工口に行う防蟻処理です。
まずは土台の接合部である仕口(しくち)に防腐防蟻剤をスプレーします。
この液剤は、農薬にも使われる「ビフェントリン0.05%、テブコナゾール0.20%、プロピコナゾール0.20%」が配合されています。揮発性のない薬剤なので、高気密の住宅にも問題なく使用できます。
 
緑の柱には防蟻剤が加圧注入されていますが、木材の中心部には十分に浸透していません。
そのため、緑の柱を削って加工してしまうと、マイトレックACQ処理液が浸透していない面が出てきてしまいます。そのままでは腐れやシロアリ被害に遭うので、処理をしなければいけないというわけです。
 

 

配管やコンクリートの隙間はシロアリが侵入しやすい


 
次に、水道配管の立上り部分に、塗るタイプの防蟻剤を。
青いペンキのような薬剤です。有効成分として、ビフェントリン2.0%、ヒノキチオール0.25%が含まれています。蚊取り線香などに含まれている成分です。
 
なぜココに塗るのかというと、配管と基礎のすき間から侵入しやすいためです。
シロアリは0.6mmのすき間があれば侵入してくるので、このような隙間は徹底的にガードする必要があります。
 

 
以上、基礎と土台の防蟻処理の施工方法でした!

ARCH

書いた人

ARCH

滋賀県東近江市にある工務店 ARCH
高性能高機能な家づくりを行っています

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