ハイドアで空間を美しく見せる方法【事例紹介】
ハイドアとは?
一般的な住宅で使われるドアの高さは195cmほどです。
日本人の身長に合わせて作られているのですね。
また、日本の住宅における天井高は建築基準法で210cm以上と決められています。
210cmだとすこし低く感じるので、240cm~250cmくらいが平均的です。
ということは、天井とドアの間に15~55cmほどの余白が出来ます。
これを「下り壁(さがりかべ)」と言います。
下り壁があると、ドアが小さく見えたり、部屋が狭く見えたり、視覚的に邪魔に感じることがあります。
その下り壁をなくしたのが「ハイドア」です。
見た目のスタイリッシュさから人気が高まり、様々なメーカーから発売されています。
Panasonic|ベリティスプラス
リクシル|ラフィス
ハイドアのメリットとデメリット
お部屋の雰囲気がグッとよくなるので、できれば取り入れたいところ。
メリットとデメリットはあるのでしょうか?
ハイドアのメリット
ハイドアのメリットは「部屋がすっきり見える」ということです。
下記はPanasonic製ドアの比較ですが、ハイドアの方がすっきりと広く見えませんか?
天井に光が広がるので、明るさも増します。
ハイドアのデメリット
ハイドアにするデメリットは「コストアップする」ことです。
商品によりますが、通常の3割増し程度のコストアップになります。
全てのドアをハイドアにするとコストがかかり過ぎるので、1階だけ採用する方法もあります。
その時に注意したいのが、採用するなら全部のドアのラインを合わせることです。
下記のように天井のラインを揃えることで視覚的に違和感のない仕上がりになります。
1枚だけハイドアにしても美しく見えないので注意しましょう。
ハイドアのおすすめ使用例
ハイドアを取り入れた事例を見ていきましょう。
和室をハイドアにした事例です。
下り壁がなく天井がつながって見えるので、空間の解放感を得たいリビング横の和室におすすめです。
玄関ホールからリビングに入る部分をハイドアに。
壁の存在感がなく、玄関からリビングまで空間がつながって見えます。
光も届きやすくなるので、明るさが増しますね。
空間の美しさを重視するならハイドアがおすすめ
ご覧いただいたように、ハイドアを採用した空間はとてもスッキリとしていて、部屋と部屋の区切りがスムーズです。
下り壁があるとどうしても天井が区切られてしまうので、壁に穴が開いたように見えるんですよね。
ドアひとつで空間の雰囲気がガラリと変わります。
空間をより美しく、広く見せたいという方は「ハイドア」を採用してみてはいかがでしょうか?