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断熱材は何を使っている?【よくある質問】

「断熱材は何を使っている?」

「断熱材の厚みはどれくらい?」

 

このふたつの質問をよく頂くので回答したいと思います。

壁、床、屋根で使用しているものが異なるので、順番に紹介していきます。

 

屋根の断熱材は「吹込み用グラスウール」を315mm厚で施工

屋根に施工する断熱材は「吹込み用グラスウール」です。

羽毛のような形状のフワフワしたグラスウールなので「どんな形にもフィットして隙間を埋める」ことができます。

施工方法は、掃除機のような機械で吹き込んでいきます。

成形されたグラスウールだと、カットした部分に継ぎ目ができてしまい、きちんと収めないと隙間ができます。

吹き込み用なら継ぎ目なく施工できるので隙間ができません。

雪が降り積もるように厚みを増していくので、施工の様子を見ていると面白いですよ。

 

 
けっこうパンパンになるまで詰めます。

弊社ではこの吹込み用グラスウールを315mm厚で施工します。

壁の約3倍にあたる厚みですが、屋根はいちばん太陽光の熱を受けるので、これくらいの暑さがないと夏の猛暑に耐えられません。

屋根断熱が足りていない家は2階に上がったときに「もわっ」と暑くなります。 

 

 

壁の断熱材は「高性能グラスウール」を105mm厚で施工

壁は高性能グラスウールを105mm厚で施工します。

グラスウールを使っていると「湿気でカビが生えませんか?」と聞かれることがあります。

答えは「弊社の場合は生えません」です。

断熱材で大切なのは「どんな断熱材を使うか」ではなく「きちんと施工されているか」です。

 

気密性が低く、壁の中で内部結露が発生するとカビが生えます。

古いおうちに限ったことではなく、築浅のおうちでも施工が悪くて壁内結露が発生するとカビが生える可能性があります。

 

グラスウールを使う以上、このような状態にならないように細心の注意をはらって施工しています。

弊社では、壁の中で結露が発生しないように「結露計算」をしています。

結露計算とは、躯体内で結露が発生しないように建物の環境と条件をシミュレーションするものです。(今回は割愛しますが、詳しく知りたい方は設計士にお尋ねください)

 

 

床の断熱材は「ポリスチレンフォーム」を100mm厚で施工

弊社は基礎断熱ではなく「床断熱」を採用しています。

床断熱の場合、基礎断熱に比べて気密性を取りにくいと言われています。

その理由は、柱や配管の隙間ができやすいからです。

 

そこで、弊社では床からの立上り部分は特に入念に気密施工をしています。

隙間のある所にテープを張ったりコーキング材を打ち込んだりします。

 
 
 
 

まとめ

今回ご紹介した断熱材の施工方法が弊社の標準仕様となっております。

「標準仕様=最低限守るべき性能」と考えておりますので、どんなお客さまでも標準仕様以下になることはありません。

 

・屋根 吹込み用グラスウール315mm厚

・壁 高性能グラスウール105mm厚

・床(床断熱) ポリスチレンフォーム100mm厚

 
*****

 

また、さらに断熱性能をアップさせるために「外断熱」をプラスすることがあります。

「エコサーム」という外壁一体型の断熱材で、外観が塗り壁のような仕上がりになります。

標準仕様だけでも十分な性能なのですが、さらに快適性と省エネ性をアップさせたい場合は、外断熱をプラスすることをオススメしております。

 

▼エコサームの施工は、下記のように外壁にポリスチレンフォームを張ります。

 

▼仕上がりは塗り壁のよう。色によって雰囲気が変わります。

 


 

施行中の様子は「建築現場レポート」として公開しています。

住んでからの快適さや、家の耐久性が気になる方は参考にしてください。

建築現場レポート

Kojima

書いた人

Kojima

広報・販促など色々手掛けるARCHの裏方
高性能住宅を日本のスタンダードにするのが夢
食べることが好きな健康オタク

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