コストで考える玄関収納の広さ
ここ最近、収納力バツグンの広い玄関収納が人気です。
ご要望されるのは「ベビーカーやゴルフバッグ、キャンプ用品などを収納したい」という方です。
当社でも1坪〜2坪もある広めの玄関収納を作った事例がいくつかあります。
そこで今日は、玄関収納をコスト面から考えてご提案したいと思います。
玄関収納を作るためのコスト
当社は注文住宅なので、基本的には「坪単価」という基準で計算するのは好きではないのですが、分かりやすくするために敢えて坪単価を用いて説明します。
当社の坪単価は65万円〜なので、仮に0.5坪(1畳)の玄関収納を作るとすると、その収納スペースは 32.5万円、1坪(2畳)なら65万円です。
この金額を高いと見るか、妥当と見るか?
例えば、下記のような外付けタイプの物置だと8万円〜10万円前後で購入できます。
同じ0.5坪(1畳)でもかなり安く抑えることができます。
最近の物置は耐久性も高く、雨水や埃の侵入もかなり抑えられているようです。
もちろん安心の鍵付きです。
敷地に余裕があり室外に物置を設置できるスペースがあるなら、検討する余地があるのではないでしょうか?
ゴルフバッグやキャンプ用品などは重いし、汚れていることもありますよね。
駐車場の近くに物置があれば、収納しやすいし玄関も汚れません。
車のタイヤも一緒に収納できます。
こんなふうに考えてはいかがでしょうか?
頻繁に出し入れするものは玄関収納に。
年に数回しか使わないものは外の物置に。
そうやって考えると、広い玄関収納が必要かどうか見えてくるはずです。
高性能住宅なら収納より居室を優先するのがおすすめ
当社が手がける家は、住む人が快適に暮らせるように温熱環境を良くした住まいです。
ですので、せっかく快適な家を建てるなら、収納スペースに坪数を割くよりも、居住スペースを広くした方がいいと考えます。
もちろん、最終的にはオーナー様の決めることです。
収納は必要ですし、適材適所に設けるべきだと思います。
玄関だけでなく、その他の収納にも同じことが言えます。
「大は小を兼ねる」とは言いますが「何を入れるか分からないけど、とりあえず広めにしておこう」と決めたその収納は本当に必要でしょうか?
収納スペースはタダではありません。
先に述べた坪単価を参考に、本当にお金をかけてまで作る必要があるスペースなのか検討することをおすすめします。