【気密測定】全棟必須を当たり前に
先日、1日で3件の気密測定を行いました。
結果は下記のようになりました。
彦根市(中間測定)→0.16㎠/㎡
近江八幡市(完成後測定)→0.19㎠/㎡
東近江市(完成後測定)→0.25㎠/㎡
気密の数字は小数点以下を四捨五入して表記します。
ですので今回の測定結果は0.2~0.3㎠/㎡になります。
なぜ気密測定を2回するのか?
当社では新築の場合、気密測定を全棟2回ずつ必須で行います。
なぜ2回なのかというと、中間測定で途中経過をチェックするためです。
気密施工が終わった段階で測定することで、施工ミスを防ぐことができます。
「ミスがあるなんて、ARCHって技術が低いんじゃないの?」と思われましたか?
そういうことではありません。
家を建てるためには何人もの職人が関わります。
関わる人が増えればミスが起きる可能性が高まります。
また、いつも同じ形の家を建てているわけではありません。
形が変われば、その場その場で適切な施工をしなければなりません。
どのように施工するのがいいのか、初めての場面では悩むこともあります。
だから、どんなに腕が良くても、注意して施工していても、ミスはあり得るということなんです。
技術不足や手抜きということではなくて、人間のやることに完璧なんてありません。
気密測定の費用について
ARCHでは、気密測定を2回するのは全棟必須です。
ですので費用は最初から見積もりに含まれています。
一般的に気密測定の費用は4万~10万円くらい。
気密に自信がない会社さんでは、あえて高い見積もりを出して「20万円かかるから、もったいないので測定はナシにしましょう」なんて提案もあるそうです。
ちなみに気密測定は個人でも手配できるみたいです。
下記サイトに記載されている企業には技能者が在籍しているはずなので、できるかどうか問い合わせてみてください。
気密測定技能者従事事業所
https://www.ibec.or.jp/investigate/air-tightness_list.html
気密測定は最後の品質チェック
気密測定をすることは、料理人が味見をするのと同じことです。
どんなに腕のいいシェフでも、まったく味見しないでお客様に料理を提供することはありませんよね。
プロなら最後のチェックは必ずします。
しかし、日本では気密の基準がありませんので、測定する義務もありません。
(以前はあったのですが法改正によって削除されました)
ですので、気密測定をするかしないかは個々の判断に委ねられています。
気密性の高い家を目指しているなら絶対に測定してください。
最後になりましたが、気密測定をしたからといって「高気密な家が建つ」とは限りません。
測定は品質チェックにすぎませんので…。
施工できるかどうかは、その会社の知識と技術、そして意識の問題です。
高気密の家を建てたい方は、積極的に気密施工に取り組んでいる会社を選んでくださいね。