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高気密高断熱だけではダメ?!

今回のテーマは『高気密高断熱だけではダメ?!』です!
最近では”高気密高断熱”という言葉を多くの方が認知されていると思います。

 

高気密高断熱だけではダメとはどういうこと?と思われる方もいらっしゃると思います。
高気密高断熱のお家のメリットは、年中快適な室温で過ごしやすいことと、ランニングコストが抑えられる(コスパがいい)ことだと思います。

年々上がっていく電気代などを考慮して、新築の場合は高気密高断熱のお家を考えられる方が多くなってきています。
しかし、コスパをよくするためにはもう一つ足りないモノがあります。

 

 

 

それは『太陽の日照条件』です。

太陽という自然のエネルギーを上手に利用することで、よりコスパの高いお家を建てることができます。
この方法は「パッシブ設計」とも言われており、太陽の力を使うことでより快適に、よりコスパの良いお家を建てることができます。

では、実際にどのようなことをしているのでしょうか?

 

 

まずは、周囲の環境を考慮した日照シミュレーションを行います。

 

これは『等時間日影図』といわれるもので、周囲の建物から「どこに・どのくらいの時間」影がかかるかを計算したものです。
これをもとに「影になる時間が短い場所」を検討します(この場合は左上あたりがよさそう)
そこに対してお家の配置などを決めていきます。

 

 

太陽の日差しを計算しているので一番ベストな位置に一番滞在時間が長いリビングを持ってくることができます。
日中に関しては電気をつけなくても十分明るく、冬では暖房器具を使わなくても寒さを感じないです。

太陽の日差しを考えて設計できましたが、夏にはこの日差しが邪魔になりますよね。
そこで太陽の陽を遮るために“シェード”を設けます。

 

 

シェードと初めて聞く方もいるかと思いますが、日本でいう“すだれ”のようなものです。
家の外側に設けることで、夏の日差しを約80%もシャットアウトすることができます。
近年では5月くらいから暑さを感じると思いますが、このシェードを使用するでけでも十分暑さをしのぐことができます。

 

 

ARCHでは上記で説明している『パッシブ設計+エアコン1台』で快適さを作り出しています。
身近なもので説明すると、車のハイブリットカーみたいなもので電気とガソリンでお互いを補い合っているのと同じです。

日本の気候上、太陽の日差しを考慮するだけでは年間を通して快適に過ごすことは難しいです。
そのため、足りない部分をエアコンでサポートすることで、夏は27℃ 冬は20℃を切らないように工夫されています。

 

通常、お家が建ってからでないと日当たりの良し悪しは感じられないと思います。
そのため、事前にシミュレーションすることで住んでからの日当たり対しての不安をなくすことができます。

また、太陽の力を使うことで住んでからの光熱費(ランニングコスト)などを他よりも抑えることができます。
新築を検討の際は日照シミュレーションも考慮することも頭に置いておいてください。

Tokuda

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Tokuda

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