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高気密高断熱の家はココが違う!〇〇が無くなる家になる


よく「高気密高断熱の家ってどんな家ですか?」という質問を受けます。
気密性能とか断熱性能について説明しても、一般のかたには難しいですよね。
 
そこで「高気密高断熱の家に住むと必要なくなるもの」という観点からお話しします。
普通の家には必要で、高気密高断熱の家には必要ないもの。
なんだと思いますか?
 
 

高気密高断熱の家は、ストーブや石油などの暖房器具がいらなくなる


 
普通のおうちなら、1台や2台はあるのではないでしょうか?
石油ファンヒーター、灯油ストーブ、遠赤外線ヒーターなど、大きなものから小さなものまでいろんな暖房器具があります。
 
高気密高断熱の家では、これらの補助暖房は必要ありません。
こういったものを使わなくても、ブルブルと震えるほど寒くなることはほとんどありません。
 
ほとんどというのは例外があるからです。
まったく日射しが入らない納戸のような部屋や、ドアで区切られている個室の場合、やや寒さを感じます。
こういう部屋の場合は補助暖房が必要ですが、保温性が高い家なので一旦あたためれば室温を保ってくれます。
 
石油ファンヒーターなどは燃料代が高く、買いに行くのも面倒です。
若いうちはよくても、歳をとってくるとストーブの扱いに注意が必要になります。
ストーブが原因の火災が多いので、できるなら使わないほうが良いですよね。
 
 

高気密高断熱の家は、窓の結露がなくなりカビやダニも減る


 
冬の悩みと言えば「結露」です。
暖房をつけてしばらくすると、窓がビショビショに濡れている…経験ありませんか?
 
結露を放置しておくと、窓枠にカビが生えてしまいます。
見た目が悪いだけでなく、アレルギーの心配もあり、健康に良くありません。
 
 

結露しない理由:高性能窓

高気密高断熱の家で使われる「高性能窓」は結露を防いでくれます。
下の写真は、【左:高性能ではない窓】【右:高性能窓】の比較です。

引用:https://www.ykkap.co.jp/apw/apw430/detail/environment.html
 
左側の窓枠に水滴が付いています。
これが結露です。
右側の窓には水滴がついておらず、結露していないことが分かります。
 
この2つは窓枠の素材が違います。
結露する窓はアルミ、結露しない窓は樹脂でできています。
樹脂は熱伝導率が低く、外の冷たい空気を室内に伝えにくい素材です。
 
窓枠の素材は大きく分けて「アルミ・樹脂・木」の3種類あります。
樹脂よりもさらに熱伝導率が低いのが木です。
木の窓枠がいちばん性能が高いのですが、コストが高いというデメリットがあり、弊社では樹脂をおすすめしています。
 
熱伝導率(数字が小さいほど良い)
①アルミ:200W/mK
②樹脂:0.2W/mK
③木:0.16W/mK
 
 

結露しない理由:24時間換気システムがうまく稼働する

通常、家には「24時間換気システム」という換気装置がついています。
建築基準法で定められているため、一戸建てやマンションなど、どんな家にもついています。
 
24時間換気システムは、室内の空気を常に清潔にするためにつけられています。
これが稼働していないと、人の体臭・料理の匂い・トイレの臭いなどが室内に充満し、環境が悪くなってしまいます。
 
また、臭いと共に発生するのが「湿気」です。
夏でも冬でも、人は体から少なからず水分を発生させています。
料理をすると、お湯を沸かしたり炒めたりするときに水分が発生します。
お風呂の湿気や、観葉植物からも水分が発生しています。
 
これらの水分による湿気が結露の原因になります。
結露させないためには、湿気を外に出さなくてはいけません。
 
その役目を果たすのが24時間換気システムです。
先ほど「どんな家にもついている」と言いましたが、付いているだけで「うまく稼働しているか」というと、していない場合が多いです。
気密性が低い家ほど換気システムが稼働しにくく、空気の入れ替えが行われていません。
 
要するに、ほとんどの家では換気がうまく行われていないため、結露する家が多いのです。
高気密高断熱の家は、気密性能が高いので換気が計画通り行われているはずです。
(もしも換気ができていないとすれば、気密性が低いか、換気システムの故障が考えられます)
 
 

高気密高断熱の家は、家の中で感じる寒さがなくなる


これがいちばん分かりやすいと思います。
高気密高断熱の家の最大のメリットは「冬でも寒くない」ことです。
 
お部屋の中はもちろんですが、エアコンのついていない空間にいても寒くありません。
例えば「浴室・洗面所・廊下・玄関」など、普通なら寒くて長居したくない空間ですよね。
 
高断熱の家だと廊下にいても寒くないので、家事が億劫じゃなくなります。
厚着をしなくても快適に過ごせると活動的になり家事がはかどる…というのが「高気密高断熱住宅あるある」です。
 

こんなふうに晴れた日は、廊下で日向ぼっこ出来てしまうくらい暖かいです。
猫ちゃんがいる家庭なら、確実に特等席になりますね。
 
 
 

高気密高断熱の家は、暮らしの「不快」が減る家です

 
今回ご紹介した3つの例は、できれば無いほうがいいコトです。
 
普通の家は「無駄な断熱器具、結露やカビダニ、寒さ」がある。
高気密高断熱の家は「無駄な断熱器具、結露やカビダニ、寒さ」が無くなる。
 
こんな感じで、高気密高断熱の家がイメージできたでしょうか?
 
今回の3例だけでなく「家が長持ちする」とか「メンテナンス費用がかかりにくい」とか、他にもたくさんの魅力があります。
「どれくらい暖かいのか」などは体感して分かることなので、ネットや本で調べるだけでなく、いろいろなお家を見学することをおすすめします。
 

ARCH

書いた人

ARCH

滋賀県東近江市にある工務店 ARCH
高性能高機能な家づくりを行っています

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