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樹脂サッシの特徴とメリット・デメリット


 
「夏はエアコンの効きが悪い…」、「暖房をつけていても足元が冷える…」といった悩みはありませんか?
 
これは、窓を通して熱が出入りしてしまうことが大きな原因です。
アルミサッシ窓の場合、夏は窓から入る熱が全体の約7割、冬に窓から逃げる熱は全体の約5割となっています。
エアコンなどの冷暖房機器をフル回転しなくては効果を感じにくいのは、夏は窓から外の熱気が入り、冬は暖かい室内の空気が外に逃げて冷気が入ってしまうからです。
 
つまり、窓の断熱性を向上させることは、大きな節電につながり、省エネで快適な住まいへの近道になるのだと思います。
 
 

樹脂サッシの特徴

サッシには塩化ビニール樹脂(プラスチックの一種)が使われています。
塩化ビニール樹脂を使った樹脂サッシは断熱性と気密性が高いことが魅力です。
 
ちなみに、樹脂サッシは近年世界中でも普及が進んでおり、韓国では80%、欧米でも60%超の普及率だそうです。
一方、日本の普及率は2020年の段階で、わずか7%と言われているそうです。(寒冷地の北海道では90%なのですが)
 
アルミサッシは軽くて耐久性に優れることから、高度経済成長期以降、日本の住宅で多く用いられていましたので、現在もアルミサッシが使用されているところが多いです。
 
 

樹脂サッシのメリット

①断熱性が高い
樹脂サッシに使用されている塩化ビニール樹脂は、アルミと比較して熱伝導率が1000分の1です。
アルミサッシに比べて、樹脂サッシを使った家は室内の暖かさを逃がしにくく、室外の冷たい空気を室内へ伝えにくくします。
ガラスとガラスの間に空気の層を作る複層ガラスや三層複層ガラスと組み合わせることで、断熱性をさらに高めることが可能です。
 
②防音効果がある
気密性にすぐれていることから、外部の音が室内に入ってきたり、室内の音が外部に漏れたりすることを防ぎます。
 
③結露しにくい
結露は外の空気と室内の空気の温度差が原因です。
樹脂サッシは、外の冷たい空気を伝えにくいことから、結露ができにくくなるため、カビやダニの発生防止にもなります。
 
 

樹脂サッシのデメリット

①アルミサッシより価格が高い
②白色の窓枠は汚れが目立ちやすい
③アルミサッシに比べて重たい
 
樹脂サッシに使われている塩化ビニル樹脂は、アルミニウム合金に比べて強度の点で劣ります。反面、樹脂サッシはアルミサッシよりも「厚くて重い」という傾向にあり、開け閉めのしにくさにつながります。
しかし、近年は厚みを抑えた樹脂サッシも登場し、このデメリットは解消されつつあります。
 
 

外気温0℃で結露する窓としない窓

外気温0℃、室内温度20℃、湿度50%の時、アルミサッシ(単板ガラス)は既にビッショリ結露しています。
一方、樹脂サッシ(Low-E複層ガラス)はこの同条件でも結露が発生しません。
窓の結露は、シックハウス症候群の一要因とも言われています。
サッシやガラスが濡れると、窓から流れ落ちる水滴で木枠やクロスを腐らせ、やがてカビやダニが発生し、室内は不健康な状態になります。
 

 
「快適な暮らし」をしようと思うと、アルミサッシより樹脂サッシ(複層Low-Eガラス)で検討する方が良いですね。

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