おすすめシンボルツリー②ユーカリポポラス
今回はシンボルツリーにおすすめの植木紹介・第2弾です!
前回おすすめしたのは「レモンの木」でしたが、 今回は「ユーカリポポラス」という植木をご紹介させて頂きます。
特徴
丸みのあるハート型の葉っぱが特徴です。葉は柔らかく、ゆらゆらと風で揺れる姿がとてもおしゃれ最近人気のあるユーカリの一種です。
1枚1枚の葉が重なり合わないように、ゆとりをもって枝につくため、とても涼しげな印象になります。
細い枝は寒くなると赤みを帯びるため、剪定枝を花瓶に生けるだけでも存在感が抜群。切り花としての需要も高いです。
花・実
丸みのある葉が人気のユーカリポポラスですが、樹高が2m以上に育つと夏ごろに花を咲かせます。
ユーカリポポラスの花や蕾がついた枝は切り花として大人気です。蕾の状態では「ポポラスベリー」という名前で販売されています。
1本で葉・花・蕾が楽しめる時期は限られていますが、育てている最中に見つけたら、剪定も兼ねて切り花として楽しめるのもいいですよね。
一般の方の間「ユーカリポポラス」というとご存じの方も多いかと思いますが、ユーカリ農家さんの間で「ポポラス」と呼ぶことはあまりなく、「ポリアンセモス」と呼ばれることが多いです。
そのため、鉢植えで販売されているユーカリポポラスやポリポット苗につけられたタグには「ポリアンセモス」と書かれていることもよくあるのです。
香り
ユーカリポポラスに少し触れるだけでさわやかな香りが周囲に漂います。ユーカリポポラスの香りは呼吸を楽にして心を軽くする効果が。
また、肺にユーカリの香りを含むさわやかな空気を取り込むことで、気管支炎を落ち着かせる効果もあるとか……。
さらにこの植物をおすすめする理由は、ユーカリの香りは、蚊を遠ざける効果があること。
天然の蚊取り線香みたいなものですね。それもとびっきりおしゃれな。笑
水やり
ユーカリポポラスは他の観葉植物の種類同様、乾燥気味の用土が大好き。
しかし乾燥しすぎると株が弱ってしまうので、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えてください。
鉢植えの場合は鉢底から水が出るくらい与えると、土の中の空気の入れ替えができます。
鉢皿に溜まった水は水やり後必ず捨ててください。
地植えの場合は極端に雨が降らない期間を除き、基本的に水やりをしなくても育つのでお手入れは楽ですね!
剪定方法
剪定をすることによって、管理のしやすさだけではなく形を綺麗に整えることができたり、害虫の発生や枯れを防ぐことができます。
ユーカリポポラスの剪定方法は大きくわけて2種類です。
ひとつめは、透かし剪定というもので、これは3〜5月または9〜10月におこなうのが一般的です。
透かし剪定は、伸びすぎている枝や混みあっている枝を剪定し適度に透かす剪定です。
この剪定をすることで、日当たりや風通しをよくし、間延びしにくくなります。
透かし剪定をする時は、枝を減らすのではなく葉を減らすようなイメージでおこないましょう。
枝分かれしている部分や、枝の付け根の部分でカットするのがコツです。
ふたつめの剪定方法は摘芯というものです。
摘芯は大きくなりすぎないようにするために枝先にある新芽をカットすることです。
植物は基本、カットした手前の葉本から枝分かれして育っていきます。
摘芯をすることで、新芽の手前の葉本からどんどん枝分かれし、こんもりと育つようになります。
どちらも全体のバランスを見ながらおこなってください。
注意点
ユーカリポポラスは生育が旺盛ですので、どんどん大きくなっていきます。
しかし、根が浅いため強風がふくと倒れてしまうことがあり、支柱をしても限界があります。
なので1mほどの高さに剪定しキープしておくことで管理もしやすく、程よく風に揺れるユーカリポポラスを楽しむことができるので1mを超えないよう注意していただけるとよいかと思います。
またユーカリポポラスは、鉄分不足を起こしクロロシスという症状が出てしまうこともあります。
クロロシスは色素不足のことで、葉緑体が抜けて白くなってしまったり、黒いぶちが見られることがあります。
このクロロシスは病気ではありませんが、病気にかかりやすい貧弱な状態なので、うどんこ病などになりやすいです。
もしクロロシスになってしまった場合は、鉄分補給をする栄養剤を与えるてあげてください。
個人的に「メネデール」という栄養剤がおすすめです。
花言葉
ユーカリの花言葉は「新生」「再生」「思い出」。
山火事で燃えてしまった地に雨が降り注ぐと、ユーカリは再び新しい芽が息吹き始めます。
この力強い生命力から「新生」「再生」とう花言葉がつけられた、という説があります。
これから新生活を始める人、再スタートを切る人、新しい門出を迎える人にぴったりな植物です。
鉢植えか地植えか
近年、インスタグラムなどでポポラスの鉢植えをおしゃれに玄関に飾っておられる写真をよく目にします。
どちらもメリットとデメリットがあるのですが、鉢植えでのメリットとしては、コンパクトな大きさにキープしやすくなることや、風の強い日には室内に入れることが出来るということが挙げられます。
しかし、鉢植えだと生育が旺盛なユーカリは根詰まりを起こしやすい、乾燥しやすい、日照不足になり生育不良を起こしやすいというデメリットもあります。
根詰まりを起こしていないか定期的に確認し、葉水をおこない、日光浴をさせてあげることで解消することができますが、少々手間がかかります。
地植えでのメリットは、ユーカリは寒さに強く葉焼けをしないため庭の日当たりの良いところに植えて他の植物の日よけや霜よけとして使うことができるということです。
本来は、生育が旺盛な植物なので地植えで育てる方が自然で個人的にはおすすめです。
強風などの風で折れてしまうというデメリットもありますが、これは定期的に剪定をし大きくしすぎないことで対処できます。
どちらもメリットデメリットがありますが、本来、植物は手間暇をかけて育てていただくことで愛着が湧き、住まいを豊かにしてくれるもの。
家族と同じように大事にするべきものであり、共に成長してくれる大切な存在だと思っているので、愛情深く世話をしていただけるなら、鉢でも地植えでもよいと思っています。
お世話は手間かも知れませんが、緑が与えてくれる効果はとても大きいです。
是非、ご自分で世話をし、長く愛着を持って育てたいと思える植物に巡りあっていただければなと思います。