木造住宅で本当に怖いのはシロアリよりも「木の腐れ」
家を建てるときは「どんなシロアリ対策をしているか?」が気になりますよね。
木造住宅なら、どの住宅会社でも何らかのシロアリ対策をしていると思います。
他社のサイトで恐縮ですが、シロアリ対策にはいろんな種類があります。
これだけ種類があると、どの方法がいいのか分からなくなりませんか?
ここが落とし穴です!
「どのシロアリ対策がいいのか」に気を取られて、木造住宅の最大の弱点である「木の腐れ」を見落としている方が多いです。
ひとまず腐った木の写真を見てみましょう。
これは、腐朽菌という木材を腐朽させる菌によって分解された木材です。
初めに言っておくと、腐朽菌はワルモノではありません。
木材を腐朽させることで土に還り、自然が循環します。
地球にとってはなくてはならない菌なのです。
しかし、住宅の場合は話が違います。
大事な構造材が土に還ってしまうと、家の耐久性が落ちてしまうからです。
では、どうすればいいか?というと、木を腐らせないようにするしかありません。
腐れを防止するには木材そのものに加工が必要
腐朽菌が発生する条件は、水分・温度・酸素の有無・栄養源です。
高温多湿の日本では、どんな家でも腐朽菌が腐れを起こす可能性があります。
いったん腐れが発生すると、木材の強度が極端に下がり、木材を取り替えるしか方法がなくなります。
湿気の多い日本で腐れを防止するには、木材そのものに腐りにくい加工をすることが有効です。
当社で標準採用している「ハウスガードシステム 緑の柱」は、薬剤を加圧注入することによって木材そのものが腐朽菌の栄養源にならなくなります。
ですので、もし腐朽菌が発生しても菌が育ちません。
9種類の木材を使った腐朽試験
緑の柱の製造元であるコシイプレザービングでは、9種類の木材を使った腐朽実験を行いました。
ヒノキだけは被害にあっていないように見えますが、重量が減っているそうです。
骨粗しょう症のような状態で、体内がスカスカになっているということです。
スカスカになっているので当然、耐久性が落ちており、耐震等級に影響を与えると考えられます。
「ACQ処理」と書いてある緑の木材が「緑の柱」です。
こちらは重量の変化もなく、見た目にも被害はありません。
住宅業界の人間も知らない腐朽の怖さ
住宅業界の人間でも木の腐れ対策について知らないのが現状です。
木造住宅を検討している方は、その会社で「どんなシロアリ対策と腐朽対策をしているか」を必ず確認することをおすすめします。
30歳で建てた家に80歳まで住むとしたら、その期間50年。
50年間も健康な構造材を保ち続けられるかどうか?
けっこう大事なポイントだと思います。