室内干しのコツと注意点
ARCHのオーナー様向けに暮らしのヒントをお伝えします。
今回のテーマは「室内干し」です。
3月に入り花粉の季節がやってきました。
もう少し暖かくなると、黄砂が飛来し始めます。
せっかく暖かくなってきたのに残念ですが、花粉や黄砂が多いと屋外に洗濯物を干せませんね…。
実は、日本の気候では外干しできる季節が限られています。
さらに、共働き世帯が増えたこと、道路や車が増えたことによる空気汚染、犯罪防止など…。
様々な要因により「洗濯物を外に干す」という文化が無くなってきました。
これからの時代は、室内干しをメインに考えていく必要があります。
バルコニーをつくるより、室内にランドリールームをつくる方がいいのかもしれません。
ARCHオーナー様の多くは、室内に物干しスペースを設けてくださっていますね。
しかし、正しく干さないとカビやダニの原因になります。
今日は改めて室内干しのやり方についてお伝えします。
【記事の目次】
■室内干しのコツ
室内干しを成功させるためには「干し方」と「湿度管理」が重要です。
①5分くらい乾燥機にかける
干す前に少しだけ乾燥機にかけると乾きやすくなります。
洗濯物に空気を含ませることでシワが伸びる効果もあります。
「乾燥機NG」と書いてあるものでも、低温で5分程度かけるだけなら問題ありません。
※ただし素材によっては短時間でもダメな物もありますので、自己責任でお願いします。
②風通しのよいところに干す
みなさん、ドライヤーを当てて髪を乾かしますよね。
洗濯物も同じで、風を当てることで乾きやすくなります。
室内では風の流れがほとんどありませんので、扇風機やサーキュレーターを使って風を起こす必要があります。
また、除湿器に「乾燥モード」があれば、強めの風を起こしてくれます。
エアコンの風が当たる場所に干すのもいいですね。
③洗濯物のすき間を空ける・広げて干す
なるべく早く乾かすために、洗濯物同士がくっつかないように間隔をあけて干しましょう。
そうすると風が通りやすくなり、生乾きを防げます。
バスタオルなど、布の面積が大きいものは広げて干しましょう。
布が重なったままだと乾きづらく、雑菌が繁殖し、生乾き臭の原因になります。
④日当たりのいい場所に干す
外が晴れていれば、カーテンを開けて、洗濯物に日射が当たるように干しましょう。
暖めることで乾きやすくなります。
吹き抜けの廊下、南面の部屋など、できるだけ日当たりのいい場所に干すと乾きやすいです。
⑤部屋の湿度を下げる(エアコン・除湿器を使う)
室内干しをすると室内の湿度が上昇します。
家族4人分の洗濯物で約3ℓの水分が蒸発すると言われています。
乾燥している時期なら加湿器の代わりになりますが、6月~10月ごろには湿度が上がり過ぎてしまいます。
60%を超えるようなら除湿器を使って湿度を下げてください。
湿度が高い状態が続くと、エアコンや室内にカビが発生することがあります。
除湿機能付きのエアコンを稼働させたり、除湿器を使って適正な湿度を保つようにしてください。
■室内干しの注意点
湿度60%を超えないようにする
室内の湿度が60%~70%と高くなるとカビが発生しやすくなります。
そもそもカビは真菌という微生物の一種で、常日頃から空気中を漂っています。
その真菌が部屋の中の物質に付着し、菌糸を伸ばすことで目に見える「カビ」になります。
特に注意して頂きたいのは、物干しスペースとクローゼットが近い場合です。
洗濯物から出た水分がクローゼット内に広がり、クローゼット全体にカビが生える可能性があります。
また、小屋裏エアコンがあるお家の場合、小屋裏空間に湿気が溜まりやすくなります。
クローゼットが近い・小屋裏エアコンがある場合は、湿度上昇を防ぐために除湿器を使って頂くことをおすすめします。
空気を動かす
洗濯物を乾かすために風通しを良くすることが必要だと述べました。
要するに空気を動かすことが大事です。
通常ですと24時間換気が動いていますので、勝手に空気が入れ代わります。
しかし、「洗濯物を干す=大量の水蒸気が発生する」というイレギュラーな状態なので、意図して空気を動かしてあげる必要があります。
扇風機でも、サーキュレーターでも、エアコンでもいいので、空気が動くように工夫してみてください。
■室内に物干しスペースがない場合の対処法
もし室内に洗濯物専用のポールが無くても、まったく問題ありません。
下記のようなものを使えば、どこでも物干しスペースを作ることができます。
洗濯物の量や、お部屋の広さに合わせて最適なものを使ってください。
▲「X型 物干し」で検索すれば出てきます。
▲「パラソル 物干し」で検索すれば出てきます。
▲「パネル 物干し」で検索すれば出てきます。
▲「つっぱり 物干し」で検索すれば出てきます。
みなさん、色々と工夫をしながら室内干ししてみてください。
もし、「ホスクリーンを後付けしたい」「物干しポールを付けたい」などがあればご相談ください。