災害に強い家づくり③
皆さんこんにちは。ARCHの石井です。
もう12月!本当に1年は早いものですね!!
前回の続き!
「災害に強い家』の1つ目の「地震に強い家』について詳しく書きたいと思います。
地震に強い家にする事は本当に大事な事です。
幸い滋賀県は災害の少ない地域です。
でも、大きな地震が来ないとは言い切れません。
現に滋賀県にも大きな断層があると言われてます。
上の図のように湖西と鈴鹿山脈に大きな断層があります。
いつかくる大地震に備える必要は必ずあります。
私たちが必要なのは、地震の際に命を守ってくれる家ではありません。
地震の後でも安心して住み続けることができる頑丈な家ではないでしょうか。
まず大事なことは、家自体を軽くする事です。
一般的な感覚では重いほうが地震に強そうな気がしますが、逆です。
鉄筋コンクリート造や鉄骨造と比べても圧倒的に軽いのが木造の最大の特徴です。
つまり、しっかりと構造を検討して作ることで、軽量な木造は最も耐震性能を強化することができます。
次に、耐震等級3にする事です。
耐震等級とは?
平成12年から実施された「住宅の品質確保の促進等に関する法律」で登場した、
施主に判りやすい耐震性の判断基準として、1~3の数値表示による3段階の耐震等級となりました。
【耐震等級1】
建築基準法(法律)にて定められている、最低限の耐震性能。
震度6強~7の地震でも即倒壊はしないレベル。
ただし、大規模修繕や建て替えとなる可能性がある。
【耐震等級2】
等級1の1.25倍の耐震性能。震度6強~7の地震でも、一定の補修程度で住み続けられるレベル。
※学校や避難所といった公共建築物に等級2が多い。
【耐震等級3】
等級1の1.5倍の耐震性能。震度6強~7の地震でも、軽い補修程度で住み続けられるレベル。
※消防署や警察署といった災害復興の拠点となる防災施設に等級3が多い。
直近の大地震と言えば、平成28年4月に発生した熊本地震です。
この災害では、震度7が2度も観測されました。
観測史上初となる震度7が連続発生したことで、
震源地付近の益城町周辺で甚大な建物被害が発生しました。
この最新の被災からも、尊い犠牲の元に、新たな知見が得られています。
そんな益城町周辺でも、耐震等級3で設計された戸建ては殆ど無被害。
または軽微な被害状況であったことが、専門家の間で注目されています。
そのため、多くの専門家は今後の大きな地震に備えて「耐震等級は3にすべきである」と提唱し始めています。
長くなってしまいましたが、
『家を軽くする事こと』『耐震等級3にすること』の2つが特に重要です。
これから家づくりされる方は上の2つを守って下さい。
もちろんARCHでは、耐震等級3を標準としております。
もっと詳しく知りたい方はご相談下さい。
次回は、『雨・風・雪災害を受けない家』について・・・
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