2019年11月12日

知らずに建てると「カビだらけの家」になる【結露の話】

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昔、おばあちゃんの家に行ったとき、物置の中を探検しました。

そのとき、ふと、カビ臭いにおいを感じたのを覚えています。

日の当たらない北側の物置で、ひんやりと湿った空気の漂う場所でした。

 

今になって思えば、あれは物置だけでなく、家のそこらじゅうがカビに侵されていたのだと思います。

お風呂の脱衣所も、キッチンの流しの下も、どこもかしこも黒いカビの点々が見られました。

 

さて、みなさんは、古い家ならそれが普通だと思ってはいませんか?

 

 

家にカビが生える条件は?

 

カビというのは、どんな家でも生えるわけではありません。

下記4つの条件が揃うとき、爆発的に繁殖します。

 

カビが生える条件

【酸素】カビの成長に必要
【温度】20~40℃くらいの温度
【湿度】70%以上の湿度(空気中の水分が多いほど高い)
【栄養分】布やプラスチックですらカビにとっては栄養になる

 

日本は、カビが好きな温度と湿度の条件が揃っている地域です。

これくらいの条件なら簡単に満たしてしまう家が多く、それゆえに日本の家はカビやすいのです。

 

 

家の中にカビが生えないようにする方法は?

結論からいうと、「結露しない家を建てること」です。

 

結露とは、空気中の水蒸気が冷たいものに触れることで、水滴となってそこに現れる現象です。

結露するにもいろいろな条件があるのですが、いちばんの原因としては「湿度コントロール」ができていないことです。

 

もし「高気密高断熱の家なら結露しない!」と言っている工務店があれば、それはちょっと単純すぎます。

たとえ高気密高断熱だったとしても、湿度コントロールが出来ていなければカビが発生します。

 

 

湿度コントロールはどうやるの?

 

一番おすすめな湿度コントロールの方法は、「気密性を高くして換気計画の精度を上げること」です。

 

平成15年以降すべての住宅に24時間換気の設置が義務付けられました。

今では賃貸アパートにも設置されています。

しかし、多くの家ではこの換気装置が「効果的に換気していない」ことをご存知ですか?

 

換気装置が効果的に換気しない理由は、気密性が低いからです。

家の中にすき間がたくさんあり、空気が漏れているため、すみずみまで空気が循環しません。

 

ですので、結露しない家を建てるためには「気密性を高くして換気計画を完璧にし、湿度コントロールをする」ことが必要です。

 

気密測定(C値の測定)をしていないのに「うちは高気密です」という企業があります。

C値は机上の計算ではなく、実測することでしか測定できません。

気密に対する意識の高さは、気密測定をしているかどうかで判断してもいいと思います。

また、その場合の気密はC値=1㎠/㎡以下であることが望ましいです。

 

ちなみに、長期優良住宅では気密性は関係ありません。

長期優良住宅の家でもカビが生える可能性は大いにあります。

“長期優良”なんて言うから、良い家のようなイメージがありますが、「家のカビ問題」とは全く関係ないことを知っておいてくださいね。

 

 

部屋干しすると湿度が上がる?

「天気を気にせずに洗濯物を干したい」

「花粉やホコリが気になるからランドリールームが欲しい」

 

女性からの要望が多いのが“室内干し”です。

 

室内に洗濯物を干すと、湿度は上がります。

冬はエアコンを付けると乾燥気味になるので、洗濯物の湿気が加湿器代わりになることもあります。

しかし、基本的に「室内干しはカビの原因になりやすい」です。

 

もし、脱衣所などに物干しスペースを作るなら、除湿機や浴室乾燥機の併用をおすすめします。

 

まとめ

 

●家の中にカビが生えないようにするには、結露しない家を建てること

●高気密高断熱の家でも、気密性が低く換気計画がうまくいっていないと結露する

●気密は1㎠/㎡以下がよい(必ず気密測定をしていることが条件)

●室内干しは湿気の原因になるので、除湿機や浴室乾燥機を併用する

 

ちなみに、結露はカビだけでなくダニの原因にもなります。

大切なおうち、家族の健康を守るためにも、家を建てるなら「結露しない家」を選びましょう。